Book Review

2007年4月17日 (火)

匂いをかがれるかぐや姫〜日本昔話REMIX〜

05tqydnv 仕事柄、
オンライン翻訳には
しばしば
お世話になってます。
でも、
オンライン翻訳の結果って、
いくらなんでもこれは違う!
という翻訳が多いんです。




この本はそこを逆手に取ってます。前書きより抜粋すると、
「日本の代表的な昔話を15種類の翻訳ソフトを組み合わせて
英語に自動翻訳。その英語の文章をさらに複数の翻訳ソフトに
かけて日本語に再翻訳して生まれた言葉たち。
その中から面白い表現を選んでいったら、
どんな「新しい昔話」が創り出せるのか?」と言ってます。
面白い試みの結果、めっちゃはじけた物語ができました。

例えば、タイトルの“匂いをかがれるかぐや姫”は
日本語元:かぐや姫
英語翻訳:As soon as it smelled, Princess
日本語新:匂いをかがれるとすぐに、プリンセス
想像するに、英語翻訳では「嗅ぐや+姫」、となるので
日本語新の方では「匂いをかがれる」になっちゃうんです。
あ、でも“かぐや”って、なんだろう。“家具屋”ちゃうし。

だとしても、語彙力とか単語のつながり方とかが
滅茶苦茶やんかあ。翻訳ソフトってそこまで考えないもんね。
というか、どうやって翻訳ソフトに言葉のつながりとかを
プログラムするのか、見当もつかへんしぃ。

物語は全てこの調子で進んでいくので、
求婚者たちなんか、昔の貴族なのに、
日本語新:自動車ホールディング帝国の子供
英語翻訳:The car holding imperial child
日本語元:車持の皇子
とか
日本語新:律令システムの下の内閣のイシガミ悪徳大臣
英語翻訳:Ishigami vice-minister of the Cabinet
under Ritsuryo system
日本語元:石上の中納言
にされちゃって、セレブだかなんだか分からないし、
彼らが探しに行くものなんか、

日本語新:ドラゴンの首にくっつく5つのカラーでビームを放つ奴
英語翻訳:the guy who beams in five colors
which stick to a neck of a dragon
日本語元:竜の首についている五色に光り輝く玉

となってます。あ、でも私日本語新の方が男前っぽい
から、こっちの方が良いかも(爆)

ちなみに日本語の擬音語なんかは、
英語翻訳時にえらい事になっちゃってます。

桃太郎でおばあさんがモモと出会う場面
日本語元:どんぶらこっこ、どんぶらこ
英語翻訳:boss Buracocco Boss buraco
日本語新:上司ブラコッコ 上司ブラコ

元の“どん”が英語で“boss”に訳されてしまったので、
新では“上司”になってるのは分かるけど〜〜〜
翻訳ソフト、あまりにも昔話を知らなさすぎです。

ただ、翻訳ソフトを使っての翻訳の翻訳、自体は面白いので、
Infoseek 翻訳の関西弁翻訳を使って、
英語を日本語に翻訳してみました〜

一寸法師より、最初に老夫婦がお祈りする所です。

英語翻訳:God, even a child like a fingertip doesn't mind.
Please give it if you please.
関西弁訳:ああと、指先のようなボウズさえ用心しまへん。すんまへんがそれを与えておくんなはれ。
何を用心するんやら・・・

もう一つ、一寸法師より、老夫婦に都に行きたいと言う場面。

英語翻訳:Father, mother, and I want to become a respectable adult
in the capital.
関西弁訳:父、母とわいは、首都の立派な大人になりたいや。
しつけに用心しなかったから、“わい”なんて言うのか(?)
それから“なりたいや”っていうのも、よ〜分からん。

これだけ試してみると、
やっぱり機械翻訳はまだまだ人の翻訳のレベルに
追いついてないのね、関西弁に追いつくのはいつの日やら、
でも、まあこうやって
つっこんでるのは楽しいですね。

ちなみに著者のHPの方にも楽しく紹介されてます。
芸術家の方のようですね。
本については↓を参考にしてください。
図書館の本なので、写真の一部は猫のフィギュアで隠してます。
著者:原倫太郎、原游
発行所:株式会社マガジンハウス
発行年:2006年11月
定価:952円+税金

追記:ヨドバシ梅田からスカイビルへの道の工事用の壁面に
「一寸法師」が展示されてます。一年間限定みたいです。

2007年4月 9日 (月)

仕事中だけ「うつ」になる人たち

Oguzsuz2
この本で言われている
「うつ」とは、
うつ病のことではなく、
特定の状況でだけ起きる
「適応障害」に近いものです。
この本では、それを
企業社会の側から考え、
「ストレス社会で生き残る働き方」
について、提案してます。


企業にとってうつで働けない、というのは損失なので、
それを防ぐため、社内メンタルヘルスを充実させています。
しかし、職場のシステムそのものがうつの原因となる場合、
まだ、それらの解決には向かっていない、という現状です。

なので、多くの働く人が「社内不活性・社外活性」
状態なのです。この本では、特に間違った成果主義(単に賃金に差をつける)の導入により、20-30代のトラブルが増加していると述べてます。

また、強い企業は「ヒーロ戦隊型組織」だと述べてます。
いつも一人の人がなんでもやる、のではなく、毎年いろんな人がヒーロ(ヒロイン)になれる、つまり他の人にとって、スローダウン出来る年がある、という事。その意味では旧来の階層型組織にも良い点があるのでは、と言ってます。(でも、役職者と下っ端しかいない組織も変だと思うけど。)こんな組織の会社は
なかなか無いと思うし、就職先の条件には実際ならないよなあ。

終身型雇用がなくなり、転職者が増加する時代、
国際的競争が激しくなっている時代に生き残る働き方とは、
(著者が上げている中から抜粋ですが)
*時にはまじめでない時間を作る
*仕事をする上でのモデルはサポートを作っておく。
 (本来なら仲間とかだと思うけど)
そしてなによりも
*できないことはできないと認める
 精神論や根性では仕事は出来ないし、最初から間違った志向
 (例:顧客の無理な要求を実現する)の場合もある。
要するには、ゆるゆると長い間働く、のがストレスに
打ち勝つ働き方、のようです。お金をとるか、体と心の安定を
取るか、難しい選択になりますよね。

著者:小杉正太郎、川上真史
発行:日本経済新聞社
発刊:2004/9月
価格:1500円+税金

2007年2月17日 (土)

仕事中だけ《うつ病》になる人たち

いろんな人に
感想を尋ねまくってた本を
やっと読みました。

大雑把な内容としては、
30代に新しいタイプのうつ病が増えている
その特徴としては、

・休職中でも趣味(結構マニアック)や海外旅行が出来る
・今まで順調な人生を送っていて、
 あまり挫折や葛藤を経験してない。
 ので、自己愛やプライドが強い。
・ネット上などで自分のうつの話を公開できる
・不安感や焦りが強い
、、、なのに職場には行けない。
これが社会的には大問題。

著者はこのようなうつ病を《30代うつ》を呼び、
社会背景から周囲の対応までについて述べてます。
そのあたりが副題の「30代うつ、甘えと自己愛の心理分析」
につながっています。

以下は私の個人的な感想です。
うつ病やその他の気分障害の方には不適切な内容を
含んでいる可能性があるので、了解できる方のみ、
進んでください。

対応のしかた、治療のありかたが興味があったんですが、
第五章にもかかれているように、
今の所マニュアル化できる程はっきりとしたものはなく、
でも明らかにこれまでのうつ病への対処とは違うのは

・どこまでも受容するのではなく、許容範囲をきめる、
 際限の無い要求ははっきりと断っても良い
・「がんばれ」とか「しっかり」と言っていい時がある
・誘いや励まし(時には激励)という「積極的介入」を
 するべき時にはする。

と言うのが意外でした。今までの対処では結構
タブーが、ここでは許されてる!そしてこれが言えるのって、
家族や周囲の人を共倒れ地獄から救い出すかも。

今は休職者の多さが企業でも大問題になっているし、
保健センターでもリワークプログラムを始めている、
周囲個人の努力だけでなく、周囲の連携で職場復帰を
進めるべき時代になったのかもしれない。

そして何よりも当事者の意識が職場復帰には重要だ。
確かにうつ病であることがとても辛いはず。
でも、ある程度まで回復したら、どこかで「最後の一歩」を
踏み出さなくちゃ。いつまでもインターネットの「免責」や
ぬるま湯のような「責任回避」の世界には居られない。
(このあたりについても4章で述べられてます。)
「医者が私のうつ病を治してくれる」、
のではなく、当事者としての意識を持つ事。
確かにいろいろ怖いかもしれないけど、人生は楽しかったり
親や友人や職場での葛藤を乗り越えて、UpDownがあって
あたりまえの物。なによりも優秀な人は、
それを上手く乗り越えていけるはず。

みたいな事が最後の方に書かれてあって、結構共感しました。

2007年1月発行 講談社 1300円

2006年11月23日 (木)

家族・支援者のための うつ・自殺予防マニュアル

Xxlozv6b <<レビューに進む前におことわり>>
この本は家族・支援者向け
の本なのでうつ病、その他
精神疾患の方には向いてない
内容があるかもしれません。
なので、以下のレビューは
その旨理解の上、
進んでください。




この本は書名のとおり、自殺防止が主眼におかれてますが、
周りにうつ病の人がいて、対処が分からない時にも、
結構役に立つ事がかかれています。

うつ病に対する誤解や偏見は未だに多すぎる。
「心が弱い」とか「あれくらいのことで死ぬなんて」とか
「死にたい気持ちを尊重すべきでないか」なんて
はなはだしいものもある。

筆者は陸上自衛隊での数多くの
カウンセリング経験を元に、こう言っている。
「うつは精神的な疲労の連続だ」
「心が弱いからうつになるのではなく、
 うつになったから、心が弱くなったのだ」
「死にたい気持ちはうつ病で“別人モード”になることで起こる」
(“”は私がつけました。)
このようにうつ病にかかった人の状態を分かりやすく解説
してくれた本を初めて読みました。医学的にセロトニンなどで
説明する本は多いけど、こういう理論で説明されても結構
ドンピシャという所があり、とても納得できます。

まずはうつ病は感情のプログラムが誤作動した状態だという
筆者の理論が説明されます。悲しみのプログラムが
誤作動すればわけも無くいつも悲しいし、怒りのプログラムが誤作動すればちょっとしたことで怒りを爆発させるようになる。
また、リストカット、アルコール、ギャンブルや買い物や異性などへの依存など、「なぜうつ病の人がこんなこと元気に出来るの?本当にうつ病なのかしら?なのになぜ仕事にはいけないのかしら?」と周りの人が不信に思う行動についても、“しがみつき行為”という言葉で説明しています。
その行為はうつ病による、生きていく自身を失う不安や絶対的な無力感を否定するためにたどり着いた方法なのです。家族や支援者がこの心情を理解する事が大事なのです。

そして、家族や支援者がすること。
まずは、当事者の気持ちを楽にし、理解する事。
うつ病やそれによる自殺を防ぐ方法や手順を学ぶ事。
また、家族や支援者自身が落ち着く事。
緊急事態以外はドンと構えているくらいがいいと言ってます。
(そう簡単にできるものでもないと思いますが・・・)
自殺されるのではないかという不安もあるし、うつ病は周りの人を攻撃する事もあるので、家族は精神的に疲労困憊です。
自分自身の心のケアも大事です。

責めない・がんばらせない・一人にさせない
と表紙に書いてありますが、それはうつの当事者へだけでなく、
サポートしている家族に対しても言えること。
自分を責めない、一人でがんばらずに、地域の保健センター
などの社会資源を有効に利用する、
そして家族自身も一人で抱え込まずに家族会などで
心のケアや情報交換をしていくこと、などが必要なのでは、
と思いました。

実は1月前からこの本読んでいるのですが、
なんど読み返してもその度学べる点があります。
そろそろ図書館に返却しなくちゃいけないので、
その前にレビューあげなくちゃ、とおもって、
がんばって書いてみました。

「家族・支援者のための うつ・自殺予防マニュアル」
河出書房新社 2006年1月刊行 2500+tax円
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/4309243622
(図書館で借りた本なので、本右下に紙はってます。)

2006年4月29日 (土)

日本人の英語(続 日本人の英語)岩波新書

Mx7qwv2p 今でこそ仕事で
英語を使っているけど、
私的には英語の勉強は
ホントに嫌いで、
高校の時は文法の授業が
とにかく嫌いで、
でも授業中に指されて
答えられないと、
朝7時半に登校して、
勉強するのが嫌なので、
しぶしぶ勉強した
と言うくらい英語嫌いでした。

そのつけ(?)を今払ってます。
しかし今は嫌いと逃げていられない、
稼がなくちゃ、というわけで、
最近しぶしぶ英語についての本を読み出しました。

この2冊はアメリカ人が日本語で書いた本です。
でも本当に彼の文章を読むと、
日本人より日本語を考えているなあ、
と思わされます(日本で正宗白鳥を研究されたそうです。
絶対に私よりも日本語を深く知っている人だ。)

「続 日本人の英語」
の方が取り上げるテーマがくだけていて、
映画(カサブランカから安田成美まで)や
サラダ記念日がテーマですが、(80年代に書かれたので)
「日本人の英語」の方は科学論文を英語で書く日本人
向けにAとTheのつけ方とか、関係詞の制限用法の考え方とか
が、本当に身近な例と共に分かりやすく書かれていて、
高校生の時に読みたかった!と思う本です。
(図書館で借りたのでAUのティッシュもらってます。)


2006年4月23日 (日)

伝えてますか、あなたの気持ち チャコのアサーティブ講座

J0zkjvsn 今までに私が読んだ
アサーティブの本よりも、
日本人向けで、
ページも少なくて、(95ページ)
とにかく読みやすいです。

内容は、ともかく
感情的になりやすい
家族に伝える方法、
例えば、
夫に話を聞いて欲しい、
親にかまわないでと言いたい、
から上司の批判を建設的に
受け止める方法が
とても具体的に書いてあって、

すぐに感情的になって、
こんな仕事やめると言ってしまう私には
とても参考になりました。

ちなみにこの本もオレンジ色。
なんだか偶然が続いてます。
(前の本もオレンジだったので。)
ビタミンオレンジ色のパワーのせいか、
読んでいて元気になります。
図書館の本なので、紙置いて写真にしてます。

「伝えてますか、あなたの気持ち チャコのアサーティブ講座」
著者:木村久子 発行:アスク・ヒューマン・ケア 
発行社のHP↓
http://www.a-h-c.jp/eshopdo/refer/refer.php?sid=udosv10&cid=14&scid=47&vmode=&view_id=1315001


2006年3月28日 (火)

ぐるぐる思考よ、さようなら

Znr5dfqg
書名:「ぐるぐる思考よ、さようなら
 気持ちがのびのびとする心のストレッチ」
著者:野村総一郎 発売:文芸春秋
刊行:2002年
(カメラが載っているのは図書館で借りた本の為)
悩みの解決法について精神科医書いた本です。
例に出てくる方は精神科に相談に来た方ですが、
そうでない人にも役に立つ本です。
例えば、考えの歪みのパターンで、
過剰な一般化やマイナス化思考、レッテル貼りや
私なんか良くやってしまう、全か無か思考
(よく、All or Nothing思考とかいったりします。
忙しくて余裕のない時に陥りやすい考えです。)
そういった、ゆがんだ考えから抜け出す方法として、
違う物の見方をトレーニングしたり、
書いて気持ちを整理する事について書かれてます。
また、過去こだわりぐるぐる思考では、
昔の辛い出来事にこだわって仕事も上手く行かない
方の話で、まるで私の様!と思って読みました。
こちらも帰属理論(原因を例えば自分か他人のどちらに求めるか、一時的な物か、部分的かどうか)に基づいて心の中を整理
すると、解決のポイントが見えてくる、という方法で、
ぐるぐる思考から脱出しています。

これらの心の整理の仕方って、普通の生活でも
とても役に立ちそうです。
ちなみに一番最初に梅田の地下街で立ち飲み屋を見つけて、
面白いと思ったが忙しくてその時は行けなかった。
次に梅田に行った時にその立ち飲み屋を探してぐるぐる
地下街を歩いたがどうしても見つからなかった、という話が
個人的には印象的です。著者の野村先生、大阪には立ち飲み屋が
たくさんあるんですよbottlebeerwine

写真左側の本もとても実際的です。
書名:「家族力」がうつから救う!
   ともに戦う「患者と家族60のケース」
著者:山口律子
発行:宝島社 2006年3月発刊

こうやって並べてみると、本もカメラもオレンジ色。
なぜだろう。実は私の携帯も偶然オレンジ色。
オレンジの何かが私の心に共鳴するのかしらsign02

2006年1月11日 (水)

第四の生き方−「自分」を生かすアサーティブネス

9mzri9rq しばらく前から、
「コーチング」と「アサーティブネス」に
興味があって、いろいろ本を読んで行くうちに、
すごく良い本に出会えました。book
書名:「第四の生き方−「自分」を生かすアサーティブネス」
著者:アン・ディクソン
監訳者:竹沢昌子、小野あかね
出版:つげ書房新社、1998年発行、\1800+tax

「アサーティブネス」とは、攻撃的でも、受身でも、作為的でもなく、お互いを尊重してなおかつ言いたい事を伝える方法です。
この本ではトレーニングの形をとって分かりやすく書いてます。
家庭や職場での人間関係に悩んでいる人、
どう自分を主張すればいいのか分からない人に、
オススメの本です。

今までいいたいことがあっても、ためてしまった挙句に
爆発してしまい、人間関係を壊す傾向のある私には、
ちょうど良い「依頼」や「怒り」や「批判」の対処法を
この本は教えてくれるように思います。
それと翻訳された日本語がとても平易で、読みやすいのも
この本の良い点です。
(写真の一部が隠されているのは、
図書館のシールが張ってあるからです。)

Twitter

フォトアルバム

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Ninja Couter

楽天縦ウィジェット

  • Rakuten

にほんブログ村

  • にほんブログ村
    ブログランキング・にほんブログ村へ

2011動物愛護法署名

  • 2011年動物愛護管理法改正要望 署名

infoQ

  • infoQ
    新規モニター登録

わたしみがき

  • watasi_migaki
    わたしみがき

クリック募金

  • クリック募金

CNN.com

AFPBB News - トピックス -

モラタメ

  • moratame