匂いをかがれるかぐや姫〜日本昔話REMIX〜
仕事柄、オンライン翻訳には
しばしば
お世話になってます。
でも、
オンライン翻訳の結果って、
いくらなんでもこれは違う!
という翻訳が多いんです。
この本はそこを逆手に取ってます。前書きより抜粋すると、
「日本の代表的な昔話を15種類の翻訳ソフトを組み合わせて
英語に自動翻訳。その英語の文章をさらに複数の翻訳ソフトに
かけて日本語に再翻訳して生まれた言葉たち。
その中から面白い表現を選んでいったら、
どんな「新しい昔話」が創り出せるのか?」と言ってます。
面白い試みの結果、めっちゃはじけた物語ができました。
例えば、タイトルの“匂いをかがれるかぐや姫”は
日本語元:かぐや姫
英語翻訳:As soon as it smelled, Princess
日本語新:匂いをかがれるとすぐに、プリンセス
想像するに、英語翻訳では「嗅ぐや+姫」、となるので
日本語新の方では「匂いをかがれる」になっちゃうんです。
あ、でも“かぐや”って、なんだろう。“家具屋”ちゃうし。
だとしても、語彙力とか単語のつながり方とかが
滅茶苦茶やんかあ。翻訳ソフトってそこまで考えないもんね。
というか、どうやって翻訳ソフトに言葉のつながりとかを
プログラムするのか、見当もつかへんしぃ。
物語は全てこの調子で進んでいくので、
求婚者たちなんか、昔の貴族なのに、
日本語新:自動車ホールディング帝国の子供
英語翻訳:The car holding imperial child
日本語元:車持の皇子
とか
日本語新:律令システムの下の内閣のイシガミ悪徳大臣
英語翻訳:Ishigami vice-minister of the Cabinet
under Ritsuryo system
日本語元:石上の中納言
にされちゃって、セレブだかなんだか分からないし、
彼らが探しに行くものなんか、
日本語新:ドラゴンの首にくっつく5つのカラーでビームを放つ奴
英語翻訳:the guy who beams in five colors
which stick to a neck of a dragon
日本語元:竜の首についている五色に光り輝く玉
となってます。あ、でも私日本語新の方が男前っぽい
から、こっちの方が良いかも(爆)
ちなみに日本語の擬音語なんかは、
英語翻訳時にえらい事になっちゃってます。
桃太郎でおばあさんがモモと出会う場面
日本語元:どんぶらこっこ、どんぶらこ
英語翻訳:boss Buracocco Boss buraco
日本語新:上司ブラコッコ 上司ブラコ
元の“どん”が英語で“boss”に訳されてしまったので、
新では“上司”になってるのは分かるけど〜〜〜
翻訳ソフト、あまりにも昔話を知らなさすぎです。
ただ、翻訳ソフトを使っての翻訳の翻訳、自体は面白いので、
Infoseek 翻訳の関西弁翻訳を使って、
英語を日本語に翻訳してみました〜
一寸法師より、最初に老夫婦がお祈りする所です。
英語翻訳:God, even a child like a fingertip doesn't mind.
Please give it if you please.
関西弁訳:ああと、指先のようなボウズさえ用心しまへん。すんまへんがそれを与えておくんなはれ。
何を用心するんやら・・・
もう一つ、一寸法師より、老夫婦に都に行きたいと言う場面。
英語翻訳:Father, mother, and I want to become a respectable adult
in the capital.
関西弁訳:父、母とわいは、首都の立派な大人になりたいや。
しつけに用心しなかったから、“わい”なんて言うのか(?)
それから“なりたいや”っていうのも、よ〜分からん。
これだけ試してみると、
やっぱり機械翻訳はまだまだ人の翻訳のレベルに
追いついてないのね、関西弁に追いつくのはいつの日やら、
でも、まあこうやって
つっこんでるのは楽しいですね。
ちなみに著者のHPの方にも楽しく紹介されてます。
芸術家の方のようですね。
本については↓を参考にしてください。
図書館の本なので、写真の一部は猫のフィギュアで隠してます。
著者:原倫太郎、原游
発行所:株式会社マガジンハウス
発行年:2006年11月
定価:952円+税金
追記:ヨドバシ梅田からスカイビルへの道の工事用の壁面に
「一寸法師」が展示されてます。一年間限定みたいです。
<<レビューに進む前におことわり>>
今でこそ仕事で
今までに私が読んだ
しばらく前から、

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